生薬からできた抑肝散
日頃から筋がけいれんしやすいというひとはいませんか。
想像しにくいかもしれませんが、じつは筋のけいれんは、神経症状である可能性が高いのです。
ひごろから、神経が過敏になりやすくて、イライラするという場合でも、
逆に虚弱で神経が過敏になっているという場合でも、
どちらも神経が関係しているのです。
これは大人でも子どもでも区別はありません。
子どもであっても、神経症状として、不眠をうったえるというケースも多いみたいです。
ですが、とくに子どもであったら、不眠だからといって眠剤を取るというのはこのましくありません。
しかし、不眠がひどいと、日中の活動も満足にできなくなってしまいますし、
眠れないだけではなく、眠っていても、歯ぎしりがひどくてあまり睡眠がとれていない様子だったり、
夜泣きがひどくねむれていない、
またはひきつけをよくおこす場合も、すこしでも改善させてあげて安眠できるようにしてあげたいものです。
抑肝散という漢方薬は、まさにこういった症状に効いてくれます。
抑肝散は漢方薬ですから、小児であっても安心してのませられるのがうれしいです。
抑肝散に入っている生薬は、セリ科の根っこの部分だったり、マメ科の植物の根っこ部分など、もちろんすべて植物からとった成分です。
植物からできている抑肝散なので、安心して飲めますが、
それでも嘔吐などの胃腸の調子が悪いときなどは、抑肝散であっても合わないこともあるので注意したほうが良いです。
抑肝散は睡眠障害一般にききます
子どもがよく眠ってくれないとか、寝ている間にひどくうなされているという場合には、夜驚症など睡眠障害のうたがいがあります。
夜に、眠っているはずなのになにかにおびえているような表情をしていたり、実際に叫び声をあげるなどといった症状がみられたら、夜驚症かもしれません。
一般的には、小学生の低学年や幼稚園高学年ていどのおさないこどもにみられる症状なので、とくべつ治療が必要ということではないようです。
そんなときに、抑肝散ならば家庭でも気軽にとりいれられます。
抑肝散は化学薬品ではないですし、生薬から作られた漢方薬ですから、
ひどい副作用の心配もありません。
子どもに飲ませるようなおくすりには細心の注意がひつようですから、
選ぶのであれば抑肝散のような漢方薬が安心です。
こどもの睡眠障害は、親の睡眠にも直接的に影響してしまいます。
とくべつ治療がひつようではない症状であっても、
あまりにひどい状態が何日も続くときには、抑肝散のような漢方薬の摂取を考えてみてもよいかもしれません。
また、抑肝散はもちろん大人の睡眠障害にも効果があります。
近年では、多くの人が睡眠薬に頼って眠っているという現状があります。
ですが、いきなり睡眠薬にたよるのではなく、まずは抑肝散のような漢方薬から始めてみると安心です。
抑肝散は生薬のちからで、神経をおだやかにしてくれるので、眠りに入りやすくしてくれます。
この効果は、神経過敏などの症状にももちろん期待できます。